納骨について-樹木葬本来の自然に還す納骨方法とは-

目次

納骨とは

遺骨を骨壷に入れる、また骨壷などに入れていた遺骨を、お墓や納骨堂などに納めることをいいます。 京都の樹木葬ではご契約頂いた区画にお骨を埋葬することをいいます。

納骨方法

京都の樹木葬では1区画に納められます。納骨する数は、墓苑や、利用区画により異なります。 専用の道具を使い縦に約50cm程掘り下げ遺骨をいれ、ケイ砂をかぶせたのち真土をかぶせます。
※納骨作業は100年以上続く京の石匠が行います。 正確に計測した区画にお骨を埋葬します。 骨壷に入っているご遺骨を丁寧にさらし木綿の納骨袋(自然に還ります)に移しかえます。
穴に納骨袋ごと埋め真土をかぶせ、杉苔を戻し埋葬完了となります。

区画の石

自然の景観を大切にするため、墓苑上には区画を分ける明確な境界線は表示しておりません。
墓苑全体を碁盤の目のように分け、縦列をアルファベット、横列を数字とし「A-8」や「E-5」のように縦と横が交差する場所が一区画となっています。(墓苑により”かな”表記の場合があります。)
墓苑の周りには写真のように石版が埋め込んでいるので、お参りに来る方にも区画がわかりやすくなっています。

京都の樹木葬の納骨断面図
樹木葬の納骨イメージ

樹木葬の納骨について
正確に計測した区画に穴を掘ります。

樹木葬の納骨風景
骨壷から移したご遺骨をさらし木綿に包み埋葬します。

樹木葬の納骨のケイ砂をかけるシーン
ケイ砂をかけて穴を埋めて納骨完了です。

納骨のよくある質問

Q:お骨はすべて入るのですか?

A:すべて納骨することができます。
地域によって、火葬後のお骨を全骨収骨する場合があり、その場合、納めるお骨の量が多くなり、樹木葬によっては一部を土の下に、残りは永代供養墓に入れるところがあると聞きます。しかし京都の樹木葬ではお骨の量に関わらず、すべて納骨できますのでご安心ください。
自然に還る方法なので、一度納骨すると取り出すことができません。

必要なもの

埋葬許可証

(※火葬許可証が火葬後、埋葬許可証になります)

改葬許可証

(改葬の場合のみ)

納骨料

(未納の場合※前納することもできます)

お花

(墓前用に1対)

お供え

(菓子折り)

お布施

(納骨式をご希望の場合は別途必要となります)

お位牌、お写真

(必須ではない)

服装

当日の服装の規定はありません、略式喪服の方が多いです。

費用

納骨料・・・作業費用(30,000円/霊)
お布施・・・納骨式、納骨法要をご希望の場合のみ

時期

「必ずいつまでにしなければならない」という決まりはありません。「墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)」でも時期の規定はありません。 四十九日の法要当日に合わせてする場合が多いようですが、ご希望の日を伺いご住職、石材店と相談し納骨日を決定致します。 気持ちの整理がつくまでは、手元供養などで遺骨を置いておき、ご自身やご家族の納得するタイミングで埋葬できます。 一周忌、お彼岸や初盆といった節目で納骨される方もいらっしゃいます。

納骨当日

納骨式のイメージ画像

1.決定した納骨日時に寺院にお集まりください。
2.本堂で住職による回向(本堂回向希望の場合)
3.墓前へ移動し、納骨作業
4.墓前読経(墓前読経希望の場合)
5.納骨式終了

その後

埋葬後は、従来のお墓のようにいつでも墓参できます。 年2回(春秋)の合同供養祭も執り行われます。
ご希望の場合は、年忌法要(1周忌、3回忌、7回忌など)寺院と相談のうえ執り行えます。お寺に直接お問い合わせください。

色々な樹木葬の納骨方法

京都の樹木葬の納骨は上記でご紹介したような方法で行われますが、個々の寺院や霊園では色々な納骨方法がございます。

樹木葬の埋葬タイプ別の図解

※イラストはイメージです。

個別埋葬タイプ

イラストでいうと一番左のタイプとなります。京都の樹木葬ではこのタイプとなります。個別の区画毎に数霊を納骨することができます。
納骨する場所がわかりお参りする場所がわかりやすくなっています。他の方とご遺骨が混ざることはありません。

共同埋葬タイプ

ご遺骨は、それぞれ納骨袋や骨壷に入っているのですが、1つの空間に他の方と一緒に埋葬されます。全体で1つのお墓という形になり、ご遺骨が混ざるということはないですが、お参りする場合は全体を1つとしてお参りすることになります。

合祀埋葬タイプ

納骨袋や骨壷から出したお骨を、他の方々と一緒に埋葬することになります。合祀墓タイプの1つとして樹木をシンボルにという感じです。

納骨のよくある質問

Q:納骨する際、骨壷はどうなるのですか?骨壷ごと埋葬するのでしょうか?

A:京都の樹木葬では納骨の際、骨壷からご遺骨を出し、さらし木綿の納骨袋に包みます。その袋が土に直接あたるように、墓苑に掘った穴に埋葬されます。自然に還る埋葬方法となります。

樹木葬のタイプには様々なものがあります。システムそのものや、埋葬方法も様々で決まった定義というのがありません。埋葬方法も、骨壷のまま埋葬する方法もあります。その場合、土に還ることはありません。その他にも従来の石のお墓のように石で囲まれたカロートと呼ばれるご遺骨を納めるための場所に納骨する場合や、骨壷でも普通の陶器製ではなく自然素材を使っていて土に還る骨壷を使っての埋葬などもあります。
自然に還りたい、土に還りたいと思って樹木葬を選んだのに、納骨方法によってそれが叶わなければ本末転倒です。そういうことでのトラブルを避けるために事前にしっかりと問い合わせておくことがポイントとなります。
納骨したあとの骨壷については、各お寺や墓苑によって異なりますが、京都の樹木葬では納骨の際、専門の業者がお手伝い致します。骨壷から出したご遺骨はさらし木綿に包まれ納骨されます。骨壷は業者の方で引き取らせていただきます。