樹木葬と散骨は何が違うの?
2025/10/24
近年、従来の石のお墓に代わり、樹木葬や散骨を選ばれる方が増えています。
背景には、「子どもに負担をかけたくない」「お墓の管理を将来に残したくない」という想いがあります。
比較的費用が抑えられ、墓守や墓じまいの必要がないことも、自然葬が選ばれる理由のひとつです。
樹木葬と散骨の違いとは
どちらも「自然に還る」ことを目的とした自然葬の一種ですが、
大きな違いは「お骨を埋葬する」か「撒く」かという点にあります。
1.お骨を「埋葬」するか「撒く」か

樹木葬は、「墓地、埋葬等に関する法律」に基づいて行う“埋葬”です。
そのため、埋葬できるのは許可を受けた墓地や霊園の敷地内のみ。
例えば、自宅の庭の木の下にお骨を埋めることは法律上認められていません。
従来の石のお墓が「石碑」を墓標にしているのに対し、
樹木葬では「生きた樹木」を墓標とするため、“樹木葬”と呼ばれています。
つまり、樹木葬は正式なお墓なのです。
一方、散骨は山や海などに粉骨したお骨を撒く葬送方法です。
2mm以下程度まで細かくし、見た目でお骨とわからない状態にした上で行います。
特別な許可は不要ですが、環境への配慮と他人に迷惑をかけない場所を選ぶことが大切です。
なお、散骨については「日本海洋散骨協会」によりガイドラインが定められています。
詳しくは同協会の指針をご確認ください。
2.お参りできる対象があるか・ないか

樹木葬の場合、墓石がなくても区画ごとに埋葬場所が決まっており、
樹木や区画番号などが“供養の対象”の目安になります。

一方の散骨は、お墓のような形が残らず、
特に海洋散骨では「海のどこに撒いたか」が特定できません。
そのため、後に手を合わせるときは、海全体を前に祈る形になります。
3.お骨を「戻せる」か・「戻せない」か
樹木葬・散骨のいずれも、自然に還す葬法のため、
一度埋葬・散骨を行うとお骨を手元に戻すことはできません。
特に散骨は、故人を偲ぶ対象が曖昧になりやすいため、
すべてを撒かずに一部を分骨して手元に残す(手元供養)という方が多く見られます。
手元供養とは?

最も身近に故人を供養する「手元供養」をご存じですか?
弊社「カン綜合計画・博國屋」は、京都で20年以上、手元供養品の制作販売を行っている老舗企業でもあります。
また、樹木葬であっても霊園によっては、
骨壺のまま埋葬するなど「自然に還らない」方法をとっている場合があります。
自然回帰の考えを大切にされる方は、事前に管理者へ埋葬方法を確認することをおすすめします。
墓石がなく、個別区画、自然に還る、京都大本山の樹木葬

東福寺 塔頭 正覚庵

建仁寺 塔頭 両足院

大徳寺 塔頭 正受院
まとめ
かつては、一族の絆を象徴する「先祖代々のお墓」が一般的でした。
しかし今は、費用や管理の負担を減らしながらも、心を込めて供養できるお墓が求められる時代です。
自然葬をご検討の際は、
樹木葬と散骨の違いを理解し、ご家族でよく話し合って選ばれることをおすすめします。
京都の樹木葬について
私たちご案内する樹木葬では、京都の大本山寺院で静かに眠る樹木葬をご案内しています。
自然と調和しながら、穏やかに故人を偲ぶことができる墓苑です。
お墓選びでお悩みの方は、ぜひ一度資料をご請求ください。
樹木葬の仕組みや費用について、わかりやすくご案内いたします。
私たちはご相談をきっかけに強引な勧誘やしつこい営業電話などは一切いたしません。
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