永代供養とは
― カン綜合計画の考える、永代供養のかたち ―
「永代供養」という言葉は、
一般的には「遺族に代わって、お寺や霊園が供養や管理を続けていくこと」と理解されることが多いかと思います。
しかし、私たちカン綜合計画は、
永代供養の本来の意味は、より古い死生観や信仰に根ざした考え方にあるのではないかと捉えています。
古く日本(神道)では、人は亡くなると
魂(たましい)と魄(はく/遺骨)に分かれると考えられてきました。


魂は天へ昇り、
魄は土に還る。
亡くなった直後の魂は「荒魂(あらたま)」となり、まだこの世への執着や個性を強く残した存在であるとされ、地域や人々に影響を及ぼすと考えられてきました。
そのため、魂が静まり、安らかな存在へと移ろうまでの間、人々は「鎮魂」のための行事を行ってきました。
これが、仏教における「供養」の原型にあたるものだと私たちは考えています。
やがて荒魂は、個としての性質を薄め、
カミや祖霊としての「和魂(にぎたま)」へと変わり、地域や家(イエ)を見守る存在になるとされました。
この魂の在り方が変わる節目を、
「弔い上げ(とむらいあげ)」と呼びます。
仏教においては、
この弔い上げまでの期間を 永代供養の期間 と捉え、一般的に 33年 がその目安とされてきました。
こうした死生観を背景に、
私たちカン綜合計画が設計・ご案内する樹木葬では、埋葬後33年を永代供養の期間として設定しています。
※埋葬後33年を経過したのち、土に還ったご遺骨(その一部)をお納めし、永代供養墓へとお移しします。
永代供養とは、
「管理を続けること」だけを意味するものではなく、
亡き人が、自然や地域の中へと穏やかに溶け込んでいくまでの時間を、丁寧に見守ること。
私たちは、そのように考えています。

