永代供養とは?永久的に供養してもらえるの?

2024/05/21

新たにお墓を購入することを検討される方や、墓じまいや引っ越しを検討される方は、「永代供養」という言葉を目にすることが多いのではないでしょうか。
しかし、永代供養について正しい解釈をされている方は、そう多くない印象です。
今回は永代供養の説明と意味をご紹介します。

永代供養とは、魂が鎮まるまで供養すること

永代供養とは、その字面から「ずっと供養してくれるもの」という印象を受けがちですが、本来の意味は、個性を持った魂「荒魂(あらたま)」が「和霊(にぎたま)」となり地域やイ エ の守り神になるまで鎮魂供養を行うことをいい、鎮魂までの期間(永代期間)を仏教では一般的に13年間や33年間とされています。

広義で使用される永代供養の意味としては、寺院や霊園がご遺族やお墓の所有者に代わって永代期間の間、供養することを指します。
つまり永代供養というのは、永代期間中、お墓参りをする人がいなくても、行けなくなった人に変わって、お寺や霊園が鎮魂供養してくれることとなっています。
また、永代期間以降は「ご遺骨」、または「ご遺骨が自然に還った後の土」を取り出し、合祀墓地に移り、その先も供養が続いていくという形が一般的です。

間違えやすい「永代使用」

従来のお墓を買った時、もしかすると「永代使用料」を払ったぞ、それなら永代供養じゃないか!と思った人もいるかもしれせんが、永代供養に関して一番間違えやすいのがこの「永代使用」という言葉です。

これは、「墓地域である土地を永代に渡って使用する権利」を意味し、永代供養してもらうことではありませんので注意が必要です。

様々な永代期間

全国の様々な樹木葬を見てみると永代供養期間が13回忌までのところもあり、意外と短い期間だったりしますが、
この期間が終っても、合祀墓に移され引き続き供養されることになるので、実質半永久的な供養になります。

長いもので33年間の永代期間を設定しているところもあり、土中に埋葬するタイプの墓地の場合は、完全にご遺骨は土に還る期間になります。
また、平均寿命あたりでお亡くなりになった場合、故人のお孫さんが50~60代以上になるまで永代供養期間があることになります。

33年の永代供養付き
京都の塔頭寺院で行う樹木葬

東福寺 塔頭 正覚庵

建仁寺 塔頭 両足院

大徳寺 塔頭 正受院

いかがだったでしょうか。
今回はよく聞く永代供養について解説いたしました。お墓選びなどの参考にしていただければ幸いです。

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