家族にどう説明すればいい?樹木葬という選択

2025/05/23

はじめに

「自分自身は納得していても、家族に話すのが一番むずかしい」 樹木葬を検討されている方から、よくそんな声を耳にします。 近年では、樹木葬は自然に還る新しい供養のかたちとして広く知られるようになりましたが、親世代や義理の両親、親戚の中には「お墓=石のお墓」というイメージが根強く残っている方も多くいらっしゃいます。そのため、いざ相談しようとすると、「ちゃんと供養になるの?」「親戚にどう思われるか心配」と、不安を感じる方も少なくありません。

この記事では、樹木葬を家族にどう説明すればよいか、実際の声をもとにご紹介します。


家族が不安に思いやすいポイント

樹木葬に対して親や義理のご両親、親戚が戸惑うのは、主に以下のような点です:

  • 「縁が切れるようで寂しい」 → 永代供養で「管理不要」と聞くと、誰にも見守られずに放置されるような印象を持たれてしまうことがあります。
  • 「そんな形で供養になるの?」 → 木の下に埋葬するという供養のイメージが湧きづらく、「本当に供養になるのか」と不安に思われることも。
  • 「お墓参りができないのでは?」 → 樹木葬地が山の中や遠方という印象があると、足が遠のくことを懸念されます。

伝えるときのポイント

家族に説明する際に大切なのは、「制度の話」よりも「気持ちを伝えること」です。

  • まずは想いから話す 「将来、家族に負担をかけたくない」「自然に還りたい」など、ご自身の希望や人生観を率直に伝えることが、相手の理解につながります。
  • 相手の立場に立ってメリットを説明する 「将来的な管理が不要」「費用負担がかからない」「跡継ぎがいなくても安心」など、家族にとっても利点があることを丁寧に伝えましょう。
  • 見学した感想や実例を交える 実際に訪れた印象や、樹木葬を選んだ方の声などを交えて話すと、より具体的なイメージが伝わります。

実際にうまく伝えられた方の声(案内日記より)

あるご夫婦は、先に樹木葬の見学を済ませたうえで、義理のご両親に写真を見せながら「ここなら自然もきれいで安心だと思った」と伝えました。最初は驚かれたご両親も、「本人たちがそこまで考えているなら」と静かに受け入れてくださったそうです。

別の方は、「お寺がしっかり供養してくれること」「お参りもできる環境であること」を丁寧に説明し、ご家族から「それなら安心だね」と言ってもらえたと話していました。


まとめ

大切なのは、説得ではなく“共有”です。無理に納得してもらおうとする必要はありません。 まずは、「こういう考え方もある」ということを、穏やかに伝えることから始めてみてください。

樹木葬という選択は、ご家族との対話を通して、より深い絆を育むきっかけにもなるかもしれません。

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