樹木葬の選び方、教えます!
2026/01/05
「樹木葬、たくさんありすぎて、どうやって選べばいいのかわかりません!」
最近、お客様からこのようなお声をいただくことが増えてきました。
確かに、樹木葬には明確なガイドラインや統一された定義がなく、各地で多種多様な樹木葬がつくられています。
そのため、
- ・何を基準に選べばよいのか分からない
- ・1か所ずつ見学したり、資料を取り寄せて比較するのが大変
と感じてしまうのも、無理はありません。
そこで今回は、
「樹木葬を選ぶときの指標」となるような考え方を、順を追ってご紹介します。
まず知っておきたい前提条件
現在、世の中にある樹木葬の多くは、
「永代供養」かつ「非檀家」 「宗教を問わない」という仕様になっています。(※例外はあります)
そのため、
- ・子どもにお墓の管理負担を残したくない方(永代供養)
- ・自分の代で無縁になることが分かっている方(永代供養)
- ・煩わしいお寺との付き合いや寄付金を避けたい方(非檀家)
- ・宗教っぽいことは避けたい(宗旨宗派不問)
こうしたご希望をお持ちの方であれば、
基本的には、どの樹木葬を選んでも目的は満たせると言えるでしょう。また、上記の条件だけであれば、納骨堂なども選択肢に入ってくるでしょう。
そのうえで、
- ・費用
- ・墓苑の景観や雰囲気
- ・お参りのしやすさ
- ・ご遺骨の扱い方
といった項目について、
ご自身の中で優先順位をつけていくことで、自然と希望に近い樹木葬が絞り込めていきます。
それでは、具体的にどのような点を見ていけばよいのか、順にご紹介します。
① 都市型か、里山型か


「樹木葬」と聞くと、
ご遺骨を埋葬した上に、1本の木を植える──
そんなイメージを持たれる方も多いかもしれません。
実は、現在国内でそのような形態の樹木葬は、ほとんどありません。
日本で最初に始まった樹木葬は、山林の中で、ご遺骨を埋葬し、その上に木を植える 里山型 でした。
ただし、里山型の樹木葬には、
- ・山の中にあり、アクセスが悪い
- ・高齢になるとお参りが難しい
といった課題もありました。
そこで広がってきたのが、市街地のお寺や霊園で行われる 都市型樹木葬 です。
都市型では、
1区画ごとに木を植えるのではなく、墓苑全体のシンボルツリーの周りに埋葬する形式が一般的です。
それぞれの特徴
- ・里山型:自然に囲まれているが、アクセスが不便
- ・都市型:自然は控えめだが、お参りしやすい立地
将来、ご自身やご家族がどのようにお参りするかを想像しながら選ぶことが大切です。
② 墓苑全体の景観や、区画デザイン



「樹木葬」と名付けられていても、その見た目や雰囲気は本当にさまざまです。
- ・樹木要素がほとんどなく、石でできた樹木葬
- ・緑に囲まれた庭園のような墓苑
- ・20cm四方ほどの小さな石のプレートが並ぶタイプ
- ・重厚な石板が並ぶタイプ
好みは人それぞれですが、伝統的な石のお墓のイメージを強くお持ちの方は、小さくても石のプレートがある方が安心と感じられるかもしれません。
一方で、
- ・「石の下に入りたくない」
- ・「あまりお墓っぽい雰囲気は避けたい」
という思いを持たれる方も少なくありません。
※本来、樹木葬とは墓石ではなく、樹木を墓標としたお墓です。
京都でも、墓石を設置しない樹木葬は実際に存在します。
③ 費用の違い
「樹木葬=安い」というイメージをお持ちの方も多いと思います。
確かに、同じお寺で一般的な石のお墓を建てるよりは、費用を抑えられる場合が多いですが、
樹木葬の費用目安は、10万円台から100万円以上と非常に幅があります。
費用が決まる主な要素は、次のような点です。
- ・お寺そのものの人気度や格式
- ・使用している石材の質や量
- ・区画の大きさ
- ・何人まで埋葬できるか
一般的に、10~20万円台の樹木葬は、
- ・区画が非常に小さい
- ・個別区画ではなく合祀タイプ
といったケースが多く、「とにかく費用を抑えたい」という方に向いています。
一方、100万円以上の樹木葬は、
- ・格式ある寺院の境内にある
- ・高品質な石材を多く使用している
といった特徴があります。
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④ 管理費がかかるかどうか
樹木葬を選ばれる方の多くは、
「亡くなった後、子どもに負担をかけたくない」と考えておられます。
管理費については、大きく分けて次の3パターンがあります。
- ・管理費不要
- ・生前のみ管理費が必要(死後は不要)
- ・継続的に管理費が必要
どこまでが「自分の代の負担」で、どこからが「子どもに残る負担」なのか。
事前にしっかり確認しておくことが大切です。
⑤ ご遺骨が自然に還るか、骨壷のままか


本来、樹木葬は 自然葬の一種 であり、ご遺骨が土に還ることを前提とした葬送です。
しかし現代の樹木葬の多くは、
- ・骨壷のまま埋葬する
- ・永代供養の期間を迎えると、合祀墓へ移動する
といった形式をとっています。
「自然に還りたい」という思いが強い方は、どのような埋葬方法なのかを必ず確認しましょう。
「自然に還る」ということを重視したい方は、お墓ではありませんが「散骨」も選択肢に入るかもしれません。
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⑥ 永代供養の期間
一般的に、永代供養の期間を迎えると、ご遺骨は合祀墓(永代供養墓)へ移され、空いた樹木葬区画は再度販売されます。
永代供養の期間としては、
- ・7年
- ・13年
- ・33年
- ・無期限
- ・管理費の払い込みがある限り
といった設定があります。
「お墓は、自分たちが亡き後、子どもがお参りに来る間だけあればいい」という方であれば、7年や13年でも合理的かもしれません。
一方で、
ご遺骨が自然に還ることを前提とした形式の樹木葬の場合、永代供養の期間は 33年以上、もしくは無期限 であることが一般的です。
これは、ご遺骨が自然(土)に還るまでには長い時間がかかるため、短期間で合祀することができないからです。
まとめ
樹木葬の選び方に、ひとつの正解があるわけではありません。
大切なのは、
- ・何を大切にしたいのか
- ・何を子どもに残したくないのか
をご自身の中で整理することです。
そのうえで、費用・景観・立地・埋葬方法・永代供養の期間などを比較していくと、きっとご自身に合った樹木葬が見えてくるはずです。
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