筆供養は火の勢いがものすごい! 東福寺塔頭の正覚庵
2018/11/26先日11月23日、東福寺塔頭の正覚庵にて筆供養が行われました。
古くなった筆に感謝する筆供養。普段、非公開のお寺なのですが、当日は数百、数千の参拝客が訪れました。境内ではお茶席が設けられたり、お寿司、やたこ焼き、お蕎麦など出店もあり、お祭りのような雰囲気となっていました。
正覚庵の樹木葬地は、入り口からもっとも遠い場所に位置しますので、墓苑の中まで入って来る方はいらっしゃいませんが、興味を持たれた方には、ご案内させて頂いておりました。
紅葉も見頃になってきて、お寺の雰囲気と紅葉がマッチし素敵な空間となっています。
お祭り?
境内はいつもと違い、紅白の幕や、竹で筆を模したもの、たこ焼きなどの出店が出ており、お祭りのような雰囲気でした。朝10時からということでしたが、9時半頃にはすでに幾人かの人が入っており、注目度の高い行事だと伺えます。
紅葉が見頃
東福寺といえば、紅葉で有名で、毎年数万人の方が、東福寺の三代名橋の通天橋に訪れます。当日も東福寺は、かなり多くの観光客がいらっしゃいました。しかし正覚庵の紅葉も負けてはいません。美しく広いお庭に、紅と黄色のコントラストが美しく、何より、ゆっくり見れるのが何よりです。
筆神輿が練り歩く!
お神輿は筆神輿!、地元の野球チームの少年達に担がれ、東福寺を練り歩きます。先頭に正覚庵の閑栖、そして稚児達を引き連れています。後ろには山伏たちが同行しています。観光客で賑わう境内ですが、太鼓の音と共に、担がれた神輿が日下門の前を通り、臥雲橋も通ります。
臥雲橋は安全対策のため、橋の上での写真撮影を禁止し、常に警備員がいるほどですが、そこを神輿が通ります。
そして一旦月下門を通り過ぎますが、後ほど戻ってきて、月下門から中に入ります。ここから中はさらに人が増えます。さすがに奥まで神輿はいけませんので、脇に置いて、閑栖や山伏達と共に、開山堂へ向かいます。
開山堂の前で、読経されます。その後、通天橋を通り、東福寺境内を練り歩いた後、正覚庵へと戻ります。
さすがに、体力自慢の野球ボーイ達も疲れた顔していました。
護摩木
帰ってきた神輿は威徳堂の中に収められ、続いて護摩木が燃やされます。全国から寄せられた、筆や鉛筆など筆記用具が投げ入れられます。これは住職自身が投げ入れてくれます。
写真じゃ伝わりにくいですが、かなり迫力がありました。少し身の危険を感じた程です。2~3mの距離にいたのですが、かなり熱くて顔はヒリヒリとしていました。
最初の点火時は、火の高さも3mぐらい上がり、思っていた以上に見応えがありました。数百、数千ある、筆を全て投げ終えると筆供養は終わりとなります。
この時出た煙を浴びると、字が上達するとも言われています。
正覚庵の筆供養は毎年11月23日
毎年、肌寒くなってくる11月の末の勤労感謝の日に筆供養は行われます。実際に供養する筆はなくとも、観光でも、宴席を楽しみに来る方もいらっしゃいます。ぜひお越しください。
また通常非公開のお寺となっておりますので、こういう一般公開される行事は貴重なものです。また樹木葬地もございますので、樹木葬をお考えの方は、見学にいらしてください。
見学申込みは申込みはコチラからお申し込みください。
ちなみに正覚庵の門を出たところにある、みたらし団子は、午前中で売り切れたそうです。食べ逃した方はぜひ来年チャレンジしてみてください。
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