樹木葬と散骨は何が違うの?

2024/08/17

近年、従来の石のお墓ではなく、樹木葬や散骨を選ばれる方が増えています。
理由としては、遺される者に負担をかけたくないことから、比較的安価で、墓守の必要がなく、将来的に墓じまいの必要もない樹木葬や散骨を選択される方が多いようです。

樹木葬と散骨では何が違うの?

樹木葬も散骨も「自然葬」という、お骨が自然(土)に還る葬法になりますが、下記のような違いがあります。

お骨を「埋葬」するか「撒く」か

樹木葬の場合は埋葬になるので「墓地、埋葬等に関する法律」により墓地域に埋葬しなければなりません。
例えば庭の木の下に埋めると違法になります。従来のお墓が石のお墓を墓標にしていますが、生きた樹木を墓標にすることから樹木葬となっています。樹木葬はお墓です。

散骨は山や、海などにお骨を撒く葬送です。撒くときにお骨の状態は粉骨していなければなりません。お骨とわからない状態(2mm以下の欠片ぐらい)にして、特別な許可はいりませんが、環境に配慮することと、他人に迷惑をかけない場所で撒くことが求められます。散骨に関しては、日本海洋散骨協会より散骨のガイドラインが出ておりますので詳しくはそちらをご確認ください。
散骨はお骨を撒く行為そのものを指し、お墓は存在しません。

後からお骨の位置が特定できるか・できないか

樹木葬の場合は、墓石などがない場合であっても、個別の区画が決まっていたり、お参りなどで供養する対象が比較的わかりやすいですが、

散骨、特に海洋散骨の場合は、船で沖に出て散骨するため、後にお参りを行う際の供養の対象がハッキリとせず、海全体に漠然と手を合わせる形になります。

お骨が自然に還る樹木葬や散骨では、納骨・散骨後にもう一度手元にお骨を戻すことができません。
特に、散骨の場合は故人を偲ぶ対象も曖昧になりがちなため、全骨を撒くことはせず、一部を分骨し、自宅などで身近に保管・手元供養をする方が多いです。

手元供養とは?

最も身近に故人を供養する「手元供養」をご存じですか?

弊社「カン綜合計画・博國屋」は、京都で20年以上、手元供養品の制作販売を行っている老舗企業でもあります。

また、樹木葬であっても、お骨が自然に還らない埋葬方法をとっている霊園などもありますので、自然回帰の考えが強い方は、事前に霊園や墓地の管理事業者に確認することをお勧めします。

墓石がなく個別区画自然に還る、京都大本山の樹木葬

東福寺 塔頭 正覚庵

建仁寺 塔頭 両足院

大徳寺 塔頭 正受院

いかがだったでしょうか。
数十年前までは一族のシンボルのような先祖代々のお墓が主流でしたが、近年では費用や管理の負担が少ないお墓の需要が高まってきています。
現在、自然葬でご検討されている方は、樹木葬と散骨の違いについて理解し、親族できちんとお話し合いください。

弊社では京都の大本山寺院で静かに眠る樹木葬をご案内しております。
もし現在お墓選びをご検討されていたり、お墓についてお悩みでしたら、まずは資料請求からどうぞ。

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