樹木葬はお墓のひとつです。おそらく多くの人が想像する石のお墓もお墓のひとつです。すでにタイトルで答えは出ていますが、樹木葬と石のお墓の違いはなんでしょうか?

墓標が違う


 

石のお墓は、そのまま石を墓標としています。樹木葬は、そのまま樹木を墓標としています。この場合樹木葬の墓標は生きた樹木です。

墓標は埋葬箇所に建てる目印の役割です。

建仁寺塔頭両足院の樹木葬地の大欅

一人一つではない場合


 

通常、お墓の墓標は1聖地につき1つですが、京都の樹木葬では、1つの墓苑に1本や2本のシンボルツリーがあったり、全体を覆っている植物を指します。

樹木葬の種類によっては、1人につき1本植樹するという場所もあるようです。管理が大変そうですが、自然に還る、木に生まれ変わるというのがわかりやすいので、これもまた良いと思います。

自然に還る納骨方法


 

通常、お墓の納骨というのは、墓石の下のカロートという空間に骨壷を納骨します。

樹木葬の場合、これまた種類にもよりますが、京都の樹木葬の場合、骨壷から出したご遺骨を、さらし木綿に包んで納骨します。穴を掘って、袋が土に触れるように埋葬されます。数年の時を経て、自然に還る埋葬方法です。

樹木葬の納骨イメージ

費用について


 

東福寺正覚庵の墓苑

やはり気になるのが費用面です。お墓を購入する機会というのは、そうそうないものです。なので以前買ったものと比較することもできませんし、業者に言われて、こんなもんだろうと言って買うことも少なくないと聞きます。

お墓の費用は大きく2つあり、ものすごく大雑把にいうと、「土地代」と「墓石代」です。

不動産のような感覚で行くと、希望する立地の土地を買い、その上に家を建てるといった感じです。ただ土地を買って自分のものにするのではなく、お墓の場合、土地ではなく、「その土地を使用する権利」を買う事になります。

その他に、管理料や、護持費なども掛かってくる場合がありますが大きくは「場所」「墓石」と考えてください。

樹木葬の場合は、この「墓石」というのがありませんので、丸々墓石費用というのが掛かりません。その代わり「樹木代」があるんでしょ?と思われるかもしれませんが、京都の樹木葬の場合、上述したように、1人1本の樹木ではないため、植樹する必要はありません。個別の区画で埋葬するための場所(使用する権利)を買うだけで済みます。

管理はお寺がやってくれるので管理料も掛かりません。

その他でいえば、埋葬するための費用や、任意で石碑に彫刻できる費用が掛かります。詳しくは「費用について」をご覧ください

樹木葬にするか、石のお墓にするか


ひと昔と違って、先祖代々のお墓に入らなければならないといった考えを持つ方が減っているような気がします。自分の最期の行き先、大事な家族の行き先は自分で選ぶという、お墓の選択肢が増えてきました。

樹木葬だけでなく、散骨や手元供養などもあります。皆様にとって、より良い終活ライフ、供養ができることをお祈りいたします。